バッファロー外付けサーバー修復
1.バックアップを定期的に取る
バッファロー製のLinkStationやTeraStationには、他のNASやUSB接続の外付けHDDなどに自動的・定期的にバックアップを取る機能が標準で搭載されています。予めバックアップを取る設定を行う必要はありますが、「最重要・最優先の予防方法」として設定は必ず行っておきましょう。しかしながら、バックアップの設定を行っていても何かしらの不具合が起きたことによって、バックアップが取れていなかった・バックアップが途中で止まっていた等のトラブルが生じてしまうことも少なくない為、注意が必要です。設定を行っているから大丈夫と安心しすぎずに毎月1回でも定期的にバックアップ先のファイルを開いてみたりタイムスタンプのチェックを行ってみたりしてバックアップが取れているかを確認しましょう。
今回、データ復旧にQNAP社製高耐久NASを採用した【GUARDIAN+Rバックアップシステム】が付いたデータプロテクトセットプランをお選びいただきました。
バッファローのデータ復旧サービスは「一律固定料金制」。記録メディアの種類と障害レベルで価格が決まり、追加料金が発生しないので安心です。
バッファローデータ復旧サービスは東京・名古屋・大阪に修理受付拠点を持っており、直接修理拠点への持ち込みも可能ですが遠方からは配送での送付も可能です。
ま、最悪は予備としてバックアップ先のHDにデータを保存していたので、そいつでデータの復旧をできるだろうと考えました。
今回はバッファローの正規データ復旧サービスを申し込んでみました。当然、7年前の製品のためメーカー保証は切れており、故障状況を確認してからの有償修理となります。
ヨドバシカメラでも同じようにメーカー問わずにデータ復旧を行っているので、バッファロー以外のストレージでお困りの方はチェックしてみてください。
別のHDDにバックアップを取っていなかったら…と思うと、本当にゾッとします。。。
大切なデータも保存していたので、その価格で復旧を依頼しても仕方ないか…とも考えましたが、それにしても金額的に高すぎて辛いので、全てのデータを取り出せなくても良いからバックアップとして保存していた別のHDDを修理に出し、そちらから必要最小限のデータを復旧させて、NAS(LS-V2.0TLJ)本体の全データ復旧は諦めることにしました。。。
今回、私は幸いにも別のHDDをNAS(LS-V2.0TLJ)に接続させて自動バックアップを取っていたため救われましたが、NAS単体で稼働させたい場合は最低でもHDDを2つ積み、自動でミラーリング保存してくれるRAID構成のNASを選ぶことをおすすめします。
TeraStation(テラステーション)とは、バッファロー製の企業向けネットワーク対応ハードディスク(HDD)です。LANで接続し、複数のパソコンで利用できるのが、一般の外付けハードディスクとの違いです。
3.HDDの定期的なディスクチェック(診断機能)の活用
LinkStationやTeraStationには内蔵されているHDDなどのドライブを診断する機能、ディスクチェックが備わっています。HDDに異常が発生した時にはこのディスクチェック機能を活用することで軽度な論理障害であれば修復が可能となります。しかしながら、HDDに中度以上の論理障害や軽度であっても物理障害が発生してしまっている時に安易にディスクチェックを試すと状態が悪化する事やデータが消失してしまう危険性もあるため、ディスクチェックを行う前にはバックアップを取ってから実施した方がより安全と言えます。ディスクチェックは定期的に試すことで異常の修正ができる方法である一方でデータが失われるリスクも高まる操作であることも認識しておきましょう。
私は直接持ち込める距離に住んでいる事と、配送中に故障状態が更に悪化してしまっては困ると思い、直接バッファローのデータ復旧サービスの東京拠点にNASを持ち込むことにしました。
ちなみに、デーア復旧を依頼した場合、復旧したデータの格納先はバッファローが外付けHDDを用意してくれ、復旧したデータ量に応じて容量別のHDDを用意してくれますし、見積もり金額はそのHDDも含まれた金額となっていますので、別途用意する必要はありません。
また、バックアップが3年前までしか取れておらず、うまく復元できなかったことも、緊急事態に発展した要因の一つでした。
今後は同じことが起こらないようにするため、弊社クラウドストレージ「TENMA」への自動バックアップ設定を行い、バックアップが正常に動作しているかもメールで毎日配信し、お客様によりご安心いただける環境を構築致しました。