ホストアドレスはIPアドレスの「一部」です
ただ、10進数の表記だと、サブネット化した時にどこからどこまでがホストアドレスで、ネットワークアドレスは何で、、というのがわからないですよね。それをちゃんと理解するには2進数で見てみる必要があります。
ホストアドレス(英:host address)とは
IPアドレスの「どのコンピュータですよ~」を表している部分です。
まぁ「ホストアドレス」って単語が出てきたら「IPアドレスのホスト部のことなんだな~」と、お考えください。
順番に見ていきましょう。まずは予備知識として「IPアドレス」のあれやこれやについて簡単に説明します。「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。IPアドレスは、大雑把に説明すると「ネットワーク上の住所」です。IPアドレスには「どのネットワークの、どのコンピュータですよ~」という情報が書かれています。「どのネットワークですよ~」の部分は「ネットワーク部」と呼ばれます。「どのコンピュータですよ~」の部分は「ホスト部」と呼ばれます。IPアドレスのどこからどこまでが「どのネットワークですよ~」な情報で、どこからどこまでが「どのコンピュータですよ~」な情報かは「サブネットマスク」と呼ばれるものを見ると分かるようになっています。例えば、そうですね。あるところにIPアドレス「192.168.0.2」がありました。IPアドレス「192.168.0.2」を2進数に直すと11000000.10101000.00000000.00000010になります。サブネットマスクは「255.255.255.0」だったとしましょう。サブネットマスク「255.255.255.0」を2進数に直すと11111111.11111111.11111111.00000000になります。2進数で表現したサブネットマスクの「1」の部分が「どのネットワークですよ~」を表すネットワーク部です。「0」の部分が「どのコンピュータですよ~」を示すホスト部になります。つまり、IPアドレス11000000.10101000.00000000.00000010は、左から24桁11000000.10101000.00000000.がネットワーク部で、残りの8桁00000010がホスト部です。IPアドレス「192.168.0.2」は(サブネットマスク「255.255.255.0」と一緒に見ると)「『11000000.10101000.00000000』ネットワークの『00000010』コンピュータですよ~」を表現しています。以上を踏まえてIPアドレスの「どのコンピュータですよ~」の部分(ホスト部)を指す呼び名が「ホストアドレス」です。あと、ついでなので書いておくと、IPアドレスの「どのネットワークですよ~」の部分(ネットワーク部)は「ネットワークアドレス」と表現されることがあります。せっかくなので併せて覚えてあげてください。それぞれ、IPアドレスの「どのコンピュータですよ~」の部分:ホストアドレス「どのネットワークですよ~」の部分:ネットワークアドレスです。以上でホストアドレス自体の説明は終わりです。ここから先は雑談めいた補足になります。まだ脳みそに余裕がある方は気が向いたら読んであげてください。「もう、限界なんだけど」な人は、お菓子でも食べて気分転換してください。それでは、いってみましょう。ホストアドレスはIPアドレスの「一部」です。IPアドレスの「どのコンピュータですよ~」の部分(ホスト部)を指す呼び名です。それに対して、ネットワークアドレスは2つの可能性があります。それは1。IPアドレスの「どのネットワークですよ~」を表している部分2。「どのネットワークですよ~」を表すIPアドレスの2つです。なんか微妙に言い回しが違いますね。1はIPアドレスの「一部」です。ホストアドレスの対になる用語です。それに対して、2の方はIPアドレスそのものです。ただし「どのネットワークですよ~」を表現するために「どのコンピュータですよ~」の部分は全部「0」になっています。例えば、IPアドレス11000000.10101000.00000000.00000010があったとしましょう。サブネットマスクは11111111.11111111.11111111.00000000でした。「1。IPアドレスの『どのネットワークですよ~』を表している部分」と解釈すれば、ホスト部を取っ払った11000000.10101000.00000000.の部分がネットワークアドレスです。「2。『どのネットワークですよ~』を表すIPアドレス」と解釈すれば、ホスト部を全部「0」にした11000000.10101000.00000000.00000000がネットワークアドレスになります。微妙な違いですけどね。区別できるようにしておいてください。