ipアドレス ゲートウェイ
デフォルトゲートウェイを設定しなければならないのか、設定しなくても良いのかは、すでに説明しました。では、実際に設定する場合、具体的に何の値を設定すれば良いのでしょうか?
コマンドプロンプトで「route print」を実行すると、コンピュータのルーティングテーブルを表示できる。いくつかある項目の中で、「Network Destination」と「Net Mask」がともに「0.0.0.0」になっているのがデフォルトルートである。また、デフォルトゲートウェイとして設定したルータは、デフォルトルートの「Gateway」にあるIPアドレスとしてルーティングテーブルに登録されていることも分かる。デフォルトゲートウェイとは、デフォルトルート用のゲートウェイという意味だ。
すでに設定済みのデフォルトゲートウェイを改めて設定し直す場合は、先に現在の設定を削除してから再設定する必要があります。「route delete default」で削除可能です。
デフォルトの意味は、動作の条件。ゲートウェイは、主にルータのことです。
中継依頼を受けたルータは、直接通信できるネットワークであればそのまま中継をし、直接通信ができない宛先の場合は、自分が持っているルーティングテーブルを調べて、中継を依頼すべきルータを知ることができる。自分が知らないネットワークが宛先になっている場合はデフォルトゲートウェイに中継を依頼するのだ。
ルータは、送信元のコンピュータと同様に、自分と通信できるルータの存在しか知らず、その先に出どのような中継をされるのかについては一切知らない。
Linuxでデフォルトゲートウェイを設定する場合は、routeコマンドを使用します。IPv4とIPv6、どちらも同じ手順で設定可能です。
PC-A上のルーティングテーブルを見てみると、デフォルトゲートウェイが設 定されています。 ゲートウェイアドレスは192.168.0.1となっていますね。
まず、Windows10でデフォルトゲートウェイ(IPv4とIPv6)を設定する方法から始めましょう。ちなみにIPv4は従来型の通信規格で、IPv6はIPv4に代わる新しい通信規格です。IPv6は通信品質の高さとスピードの速さが特長ですが、まだ普及段階にあるため対応サイトが少ないという問題があります。そのため、現在は両方の通信をカバーする「IPv4 over IPv6」という通信方式も存在します。IPv6に対応するためには、PC側の設定のほか、対応回線と対応ルーターを用意しなければならないので注意が必要です。
特に設定されていないネットワークについては、すべてデフォルトゲートウェ イ、つまり192.168.0.1へパケットは送られることになります。
default のところがデフォルトゲートウェイです。192.168.11.1のIPアドレスを持つルータがデフォルトゲートウェイです。
したがって、デフォルトゲートウェイとして設定する値は、社内のネットワーク環境では転送処理を行う機器としてL3SWに設定されているIPアドレスを指定します。また、インターネット接続の場合、ルータに設定されているIPアドレスを指定します。なお、設定する値は、転送先のアドレスではなく自分のネットワークと同じネットワークアドレスを利用しているIPアドレスになります。
ルーターという項目がデフォルトゲートウェイです。ゲートウェイになっているルータのIPアドレスが表記されます。
もし、iPhoneをWi-Fiにつないでいるのでしたら、デフォルトゲートウェイを確認することができます。
ここでゲートウェイを設定する理由についておさらいしておきましょう。ゲートウェイは、異なるネットワーク同士の通信を可能にするために設定します。VoIPとアナログ電話回線、光信号とデジタル信号、社内ネットワークと外部のインターネットなど、それぞれ異なるネットワークとの通信を可能にする仕組みがゲートウェイです。
同一サブネット上に存在しない機器(コンピュータなど)に対してデータ通信を行う場合、まずゲートウェイと呼ばれる機器(ルータなど)へデータを転送します。しかし、どのゲートウェイへ送ってよいかも分からない場合は、デフォルトゲートウェイという一番代表的な機器(ゲートウェイ、ルータなど)へ送ることになります。通常は、各機器はデフォルトゲートウェイのIPアドレスだけを設定します。あとはそのデフォルトゲートウェイが設定された機器が適宜ルーティングを行ってデータを送ってくれます(図2参照)。