ファイルサーバーは主に以下の3つがあります
とてもメリットの多いファイルサーバーですが、その一方でデメリットもあります。これはサーバーと呼ばれるすべての機器に共通することですが、ファイルサーバーに障害が起きて止まってしまうと、そのサーバーに依存している業務が一斉にストップしてしまいます。そのためファイルサーバーを運用するには管理者を置く必要があり、これが新たな負担となる可能性があります。
ファイルサーバーとは、ファイルを保存してバックアップやファイル共有などに利用するサーバーコンピューターのことです。
パソコンだと通常はWindowsをOSとして利用しますが、ファイルサーバーとして利用する場合、Windows 10などのクライアントOSだと、同時接続数などの制限があります。
後述しますが、ファイルサーバーとして保存しておけば家族など同じネットワークに接続している他のメンバーも閲覧できるようになるので、写真の共有にも便利です。
これらのファイルサーバーでは、もし手違いでファイルを削除した、もしくは上書きしたとしても、簡単に古いバージョンを復元できます。
仕事で使用しているファイルの多くは失ってはいけない大切なもので、日常的なバックアップは必須です。同じデバイスの中に保存せず、別のデバイスやメディアに保存するのはバックアップの基本なので、古いパソコンをファイルサーバーにすれば外付け HDD のようにバックアップ先として利用することができます。
ファイルを個人のパソコンではなく、ファイルサーバーに保管することによって、情報漏えいのリスクを軽減できます。
一方、在宅勤務・リモートワークがメインの会社からすると、ファイルサーバー・NASはインターネット越しに使えないので全く意味ありません。
ファイルサーバーには同一ネットワーク内のデバイスからのアクセスが可能で、パソコンだけでなくスマホからのファイルサーバーに保存されているファイルを利用することができます。
出張や在宅勤務の際に、あらかじめ必要なファイルをファイルサーバーから落としておく必要があります。
また、ファイルサーバーは複数の人が共同利用するため、メンバー間でファイルの取り扱いについてルールを作り、それを守る必要が出てきます。自分専用のデバイスであれば自分が分かる整理方法で問題ありませんが、サーバー上ではそれが通用しなくなります。サーバーを置いている会社、自宅からのみのアクセスが可能ですが、外出先からファイルサーバーにアクセスする方法はありますが、セキュリティリスクが高まります。
ファイルのバックアップや共有というと、オンラインストレージを想像される方も多いと思います。広義にはオンラインストレージもインターネット上にあるファイルサーバーの一種と考えることもできます。
ファイルサーバーは主に以下の3つがあります。
インターネット上にあるサーバー以外で、最も利用されているのが「ファイルサーバー」です。「NAS」(Netowork Attached Storage)や「ネットワーク対応HDD」「ネットワークハードディスク」などとも呼ばれています。このファイルサーバーですが、Linuxパソコンがあれば比較的簡単に構築できます。そこで今回は、Linux上にファイルサーバーを構築するシェルスクリプトを作成しましょう(図1)。
次章からは、古いというだけで使わなくなってしまったパソコンをお手軽ファイルサーバーにする具体的な構築方法を解説します。