サーバ修復 料金
次に先ほどの大手5社を含めた数十社以上のデータ復旧業者の料金を調査し、各記録メディアごとに、一番安かった復旧金額と一番高かった復旧費用を比べてみました。
データ復旧業者は小規模の業者も多く、エンジニアの人員が少ないと復旧完了までに時間がかかってしまいます。そんな状況でも特急料金を支払えば優先的に復旧してもらえるため、緊急で復旧したい場合には、嬉しいプランです。
データ復旧業者の料金システムは、障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている「一律料金制」と、機器の診断後に復旧作業の成果によって料金を決定する「成功報酬制」の大きく2つに分けられます。
相場よりも安価に復旧することが可能な「一律料金制」を採用している業者ですが、安価な分低レベルな作業しか行っていない可能性があります。
データ復旧サービスの料金は、個別に見積りを出してもらうのが基本ですが、最近では「完全成果報酬制(復旧できなければ作業費0円)」や「一律料金制」を採用するデータ復旧業者も出てきました。一見安心に見える完全成果報酬制や一律料金制の料金システムは実は技術力が低い業者の可能性があるため注意が必要です。
すべての症状を「定額の一律料金」として受け付けていたら、確実に採算がとれなくなります。このシステムが成立するのは、コストがかからない軽度の障害にしか対応していない場合に限られます。
100社以上あるデータ復旧業者の中でも、無料で初期診断が受けられる技術力の高い業者はごくわずかです。「無料診断が本当に無料で受けられるのか」「結局料金が発生するんじゃないの?」などと不安に思う方もいるかもしれません。
定額料金制の業者では、格安の料金プランを提示している一方、基本的には市販のツールを使用するなどの簡易的な作業に限定されていて、復旧技術のレベルも低いことがほとんどです。このような業者では、もし重度障害と判明した場合は依頼を断られるか、追加料金を大幅に上乗せして他社に作業を外注することが多いと言われています。
実際にデータ復旧業者を利用したユーザーの口コミを見ると、「定額一律料金をうたいながら、実際は高額な見積もりや追加請求が来る」という失敗談が確認されています。あくまでも一律の料金表は目安でしかなく、実際に依頼したら高額な追加費用が請求されるという仕組みです。しかし、利用者からすれば事前にそのようなことが分かるわけはなく、いささか不親切にも感じます。
初期診断を無料で行ってくれる業者もあるので、利用して具体的な料金を確認することをおすすめします。
しかもこの料金はあくまでも「最低費用」ですので、実際は故障の症状や破損度合いによってこの金額の何倍、何十倍もの見積もりになることもあります。
業者に相談したところ、復旧できる可能性があるとのことで前払いで料金を支払った結果、データ復旧作業に失敗したとの報告を受けた。前払いした料金は返金されなかった。
そこで今回は、データ復旧業界に詳しい編集部スタッフが、データ復旧料金の相場や、安く済ませる方法まで徹底解説します。
完全成功報酬制とは?
定額成功報酬制とは、復旧作業に成功した場合のみ費用を請求し、失敗したら作業費も含めて費用が¥0になる料金システムのことです。費用面でリスクが低い一方で、難易度の高い依頼はそもそも断られてしまうというケースもあります。
料金面だけ見て業者を選ぶと、肝心の復旧技術や細かいサービス内容など重要なポイントを見落としてしまう可能性があります。