ホスト名とは メール
あなたがメールを書き、宛先のアドレスを入力して「送信」アイコンをクリックする。このとき、あなたのスマホやパソコンは、この「SMTP」のお約束ごとに従って、あなたが契約しているメールサーバーと、こんなやり取りをするのである。「メールを送るよ〜」「ええで!」「宛先は〇●だよ」「りょ」「本文はかくかくしかじかだよ」「受け取ったで!」――とまぁそんな具合。
新しいスマホやパソコンを購入したとか、転職したので仕事用のメアドが変わったとか、学校に入学したら学生用メアドをもらったとか・・・・・・。そんなとき、まずしなきゃいけない面倒なことが、メールソフト(メールアプリ)のアカウント設定だ。
ひと言でいえばSMTPとは、「メールを送信する仕組み」。POPは「メールを受信する仕組み」のことだ。
ただ、ここで問題になるのは「IPアドレスを知りたいホストの情報を持っているDNSサーバがどこにあるのかを、リゾルバがどうやって入手するか?」という点だ。当然リゾルバは、DNSサーバに問い合わせる際に、DNSサーバのIPアドレスが必要になる。鶏が先か卵が先かではないが、そもそもホストのIPアドレスを調べる前に、そのホストが所属するドメインのDNSサーバの情報が必要になるのだ。
「POP」は「Post Office Protocol(ポスト・オフィス・プロトコル)」の略で、まさしく「郵便局の手順」だ。こちらはメールサーバーに対して、「メールを受け取りに来たよ〜」「りょ。名前とパスワードは?」「●◎▲$#だよ」「OK。3通来てるで!」「持っていっていい?」「ええで」といった具合。
郵便の仕組みにたとえてみよう。紙の手紙は、赤いポストに投函されたあと、郵便局の人が集めに来る。そして、宛先の住所を目がけて、クルマに揺られ、列車で運ばれ、最寄りの郵便局に届けられる。ここまでの過程が、メールでは「SMTP」の役割ということになる。つまり、メールを相手のメールサーバーまで届ける仕組みが「SMTP」だ。
「SMTP」とは「Simple Mail Transfer Protocol(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル)」の略で、あえて訳せば「簡単なメールの送信の手順」というところだろうか。お約束ごとと考えてもいい。
さて、紙の手紙は郵便局の人が配達してくれるが、実は電子メールはスマホやパソコンに自動的に配達はされない。「そんなことない。うちのメールソフトは立ち上げておけば、なにもしなくてもメールがポンポン届くよ」と、あなたは思うかもしれない。それは、実際のところ送られてくるのではなく、メールソフトが自動的にメールサーバーにアクセスしてメールをダウンロードしているのだ。